2022年05月19日

池上正コーチがやってくる!パート3

いよいよ池上正コーチが大分にやってきます。

スポーツが勝利至上主義に偏りはじめ、

子どもたちが育つ環境・システムの中に、

その影響が広範囲に根を張っています。

熊本県・秀岳館高校サッカー部コーチ暴行問題も

そうした土壌の上に出てきた芽であったことは

否定できない事実でしょう。

試合に出られる人数が決められた中で、

一学年100人前後の選手を受け入れてしまう

学校の運営システム。

その中で選手も指導者も翻弄されている。

かつて記者として客観的にその世界を見つめていた

私にとって、この問題を改善に導くのは、

スポーツに関わるお子さん自身の取り組み方であり、

そのお子さんを育てる保護者のスポーツの捉え方。

そして、新たに指導者と名乗る人たちの学びだと

強く感じています。

池上コーチの著書

「サッカーで子どもがみるみる変わる七つの目標」

の冒頭の方にこんな一文があります。


「すみません、残念ですが池上流は禁止になってしまいました」
(途中省略)
そこには子供の成長に軸足を置けない大人の姿が見え隠れします。


大人になっている私たちは子供の頃、

兄弟姉妹の中で比較されたり、

学校の友達や、家庭そのものを比較されたり、

強かったり、速かったり、点数が高かったりに

大きな価値があるような教育を受けてきました。


そして、また、その価値観に振り回されて悩むのです。

我が子と我が子より速い子、強い子、

上手だと思える子と比較して。

だとしたら、なぜ、一学年100人も部員がいるチームに

子どもを進学させるのでしょうか?

スポーツをPLAYする以外の価値を伸ばす

時間や出会いの機会を削ってでも。

子どもの成長やもともとある価値に軸足を置けない、

自信を持てない大人の姿を感じてしまいます、

しかし、それも、教育システムの影響だと感じるのです。

私は、そんなチームを選ぶことが悪いと言っているのでは

ありません。

そのチームに入ることに、どんな価値を見出して、

自分のベクトルを

どの方向に向けてスポーツに取り組んでいくのか?

親子で話し合いながら決めていく必要があると思うのです。

もちろん、入ってしまってからでも、そうした話し合いは

とても重要だと思います。

誤解を恐れずにマクロな意味で例えるとすれば、

“池上流”は大人にとって漢方の効能だと表現したいと思います。

子どもの脳への即効性もありますが、

大人にとってみると、しばらく変化を見逃さないように

観察する必要があります。

その“観察”自体がまた、効能を引き出すことになるのだと思います。

元々ある、我が子の価値と成長に軸足を据えて、

距離を考えながら見守る。

木の上に立って見守る ー 要するに

我が子の環境を

状況を俯瞰して見る。

講演会に来て下さる皆さんと、そんな大人になる宣言を

笑顔でできたら嬉しいな、と考えています。










Posted by リリーローズ at 11:13│Comments(0)
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